一度辞めたショップに出戻りしたい
退職した職場にまた戻りたい…
アパレル販売の仕事を何らかの理由で退職・転職したものの、やっぱりまた同じショップで働きたくなった、ということもあるのではないでしょうか。
アパレルに限らず、一度辞めた会社に出戻りしてくる人ってたまにいますよね。「あれ?あの人去年辞めたはずだけど…」という人がまた何食わぬ顔で働いているのを見かけることがあります。
アパレルで一度辞めた職場にまた出戻りしてくるのは可能なのでしょうか。
同じショップでまた雇ってもらうことはできる?
一度辞めてしまった会社でまた働けるかどうかは、その会社が決めることです。
また雇ってもいいと思ってもらえたらまた働けるし、拒否されたら働くことはできません。中には再雇用を禁止する決まりがある会社もあるようですが、アパレル販売ではまず大丈夫でしょう。
会社が出戻りの人をまた採用するかどうかを判断する際、辞め方・辞めた理由が大きく関係してきます。つまり、出戻りできるかどうかはどうやって辞めたかが最大のポイントとなります。
例えば、
- 引越しや家庭の事情が原因の退職
- 病気療養による退職
- 寿退社
- 夢を実現するため、ステップアップのための退職
こうしたやむを得ない事情だったり、応援したくなる理由がある退職の場合は比較的出戻りしやすいです。
出戻りを受け入れてくれるかはその時の会社の状況やタイミングにもよりますが、円満退社であれば少なくとも嫌な顔をされるような事はないと思います。
ちなみに円満退職できたのかどうかはちょっと判断が難しいかもしれませんが、とりあえず「寂しくなるけど頑張ってね」「いつでも戻っておいで」など温かい言葉を掛けてもらえたのであれば無事円満退職できていると捉えていいのではないでしょうか。
一方、
- 辞められたら困ると言われたのに無理やり辞めた
- 上司とケンカした挙句退職した
- 無断欠勤からのばっくれ
- 退職理由が嘘
- 不正がバレて解雇された
など、トラブルやいざこざの末の退職だった場合は出戻りするのは難しいでしょう。というより、この場合は出戻りの話を切り出すこと自体気が引けますよね。万が一再雇用してもらえたとしても非常に居心地が悪いと思います。
あとは在職時の仕事ぶりも再雇用の判断ポイントとなります。単純に言えば、仕事が出来る人は喜んで受け入れてもらえるけど仕事が出来ない人は用無しという事です。
そして実は一番大切なポイントとも言えるのが、上司や同僚との関係性、つまり人間関係です。
出戻りを受け入れるかどうかは人の気持ちによるところが大きいので、いくら仕事ができた人でも嫌なヤツだったらもう来てほしくないと思うし、ちょっとどんくさい子でもみんなの人気者だったらまた一緒に働きたいと思ってもらえると思います。
要するに人柄次第ということですね。
特に上司に気に入られていた人は出戻りしやすいので、当時の上司がまだ在職していてそれなりの権力を持っていれば出戻り出来る可能性はかなり高くなるでしょう。
再雇用される際の条件について
出戻りの際、また一から書類選考、採用面接を行うのかどうかはその会社ごとに違います。一応履歴書だけ頂戴と言われることもあれば、形式上面接まで行う所もありますし、何もしないという所もあります。
ちなみに、出戻りしたい旨を前の職場の人に相談して「また戻っておいでよ!上に話しておくね」と言われたから再雇用確定かと思いきや、書類選考・面接を経て不採用になるというケースもあります。大きい会社ほどこうした事が起こりやすいので注意が必要です。
雇用形態は、辞める前と全く同じ条件で採用してもらえることもあれば、正社員だったのに契約社員やパートでの採用になる事もあります。
女性の場合、結婚退職した後にパートとして出戻ってくる人も多いですよね。この場合は出戻り側が働きやすいようにあえてパートで雇用してもらえるようにお願いしているパターンが多いですが、こうした出戻り方もあります。
仕事内容に関しては、アパレル販売の場合大きな変化はないと思います。ただ勤務地が別の店舗になるということはあるかもしれませんね。
出戻りの辛さ
やっぱり昔の職場に戻りたい…ということで再雇用してもらえたとします。しかし、出戻りには出戻りの辛さがあります。
- 周りの目が気になる
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出戻りは周りの目が非常に気になり、最初のうちはとても居心地が悪いです。
仲の良かった人達は細かい事情も知っているし温かく受け入れてくれたとしても、他店舗の人などあまり親しくない人からは「あれ?出戻り?」という目で見られます。
中には「他に雇ってくれる所がなかったんだ」「うちでしか働けないんだ」と内心ちょっとバカにしてくる人もいるので、嫌な気持ちになることもあるかもしれません。
- 辞めた当時と環境が変わっている
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いつ辞めたかにもよりますが、1年以上経っていれば辞めた当時とは同僚の顔ぶれも変わっていると思います。アパレルは入れ替わりが激しいですからね。
せっかく楽しかった職場に戻りたくて出戻りしたのに、戻ったらほとんど知らない人ばっかりで全然前と違う…とがっかりする人は案外多いです。
特にアパレルでは店長が変わるだけで店の雰囲気はガラッと変わります。まったり働ける雰囲気が好きだったのに、戻ったら売上の取り合いが激しい殺伐とした職場になっていた…なんてこともあるかもしれません。
- 意外と仕事を覚えていない
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前働いていたんだから即戦力になれると思っていたのに、いざ働いてみると結構仕事を忘れてしまっているということもよくあります。
また業務のやり方やシステムがガラッと変わっていることもあるので、その場合はまた一から覚え直しです。
- 先輩や後輩との関係が気まずい
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昔は勤務5年のベテランだったとしても、出戻りではまた新人に戻ります。当時いなかった知らない子が先輩で、自分の方が仕事ができるけどあまりエラそうな顔をして指示を出したり注意することもできずモヤモヤ…という事もよくありますね。
昔は店長だったのに出戻り後は後輩だった子の下で働かなきゃいけなくなって何となく気まずい、という事もあります。
- 仕事に気が抜けない、もう辞められない
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会社側から要望があって出戻ったのならともかく、こちらから頭を下げて再雇用してもらったのなら前以上に頑張らなくてはいけません。
「なんか昔と違うし思ってた感じと違う…また辞めたいかも」と思ったとしても、すぐに辞めることなんてできません。
新しい職場に転職することも考えてみて
出戻りが悪いとは言いませんが、先ほど挙げたように出戻りには辛いことも多いです。歓迎してもらえたらいいのですが、そうでなかった場合は風当たりが強く、最悪の場合出戻りを後悔するハメになるかもしれません。
そもそもなぜ前の職場を辞めたのでしょうか。給料の低さや人間関係の悪さ、休日の少なさや残業の多さ、仕事内容への不満など、何らかの不満があったからこそ転職を決めたのだと思います。
今出戻りを考えているのは、現在の職場よりも前の職場の方が良かったんじゃないかと思い直したからだと思いますが、では今戻ったところで昔感じた不満点は解消されているのでしょうか。
このまま出戻ったとしても、慣れた頃にはまた昔と同じ不満が出てきて、結局また辞めたくなることはないですか?
もし現状が辛くて昔が良く見えているだけだとしたら、新しい転職先を見つける方がより良い職場で働くことができる可能性が広がるのではないでしょうか。
出戻りしたら次は簡単には辞められません。辞めたいのに辞められないという状況で働き続けなきゃいけないのは辛いですよね。
昔の出来事というのは、辛いことは忘れてしまい、楽しかった事はより楽しくと美化されがちです。特に今が辛いと余計そう感じやすいです。
現状を変えるために転職を考えているのなら、前に戻るよりも次の新しいステージを探してみてはいかがでしょうか。
働きやすいアパレル求人の見つけ方
今の職場より働きやすく、昔の職場の不満点も解消できるような新しい職場を見つけるにはどうしたらいいでしょうか。
まずは自分の希望条件を一通り書き出してみてください。かなりの数になるかもしれませんが、その中から譲れない条件を優先順位を付けて2~3個ほどに絞ってみましょう。
これまでの経験から、これは我慢できる、これはやっぱ絶対譲れないというのがある程度見えてきていると思います。そういった面では転職に失敗することも無駄な経験ではないというのが分かりますね。
そして優先順位を決めたら、それを元にアパレル転職支援サービスのコンサルタントに相談してみましょう。
クリーデンスもファッショーネもアパレル業界専門の転職支援サービスです。
こうした業界専門のサービスはその業界の求人が豊富なのはもちろん、求人に対する詳細な情報を持っているので、自分の希望にマッチする求人を探しやすいんです。
それに相談に乗ってくれる担当者はアパレル業界に詳しいので、専門用語も通じるし細かい話ができます。ですからこちらの希望も伝わりやすいんです。
今までの職歴を元に、何が不満で次はどんなところがいいという話をすることで、スキルと希望に合った求人を紹介してもらえるでしょう。
一般には公開されていない非公開求人も取り扱っているので、他では見つからない求人情報も入手できます。アパレル転職をお考えならぜひ活用してみてください。
出戻りにはメリットもありますがデメリットも多いです。前の職場に戻りたいなぁと思った時は、その前にまず新しい転職先を探してみてはいかがでしょうか。
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