社割で商品を安く買えるって本当?
毎月新しい服を買い続けるのは大変!

アパレルショップで働く場合、大抵のショップでは自社ブランドの洋服を着て働くという決まりがあります。
これはブランドイメージを保つためという理由もありますが、マネキンの役割を果たすためでもあります。いわばディスプレイの一部ですね。
店員が実際に着ることで具体的な着用イメージも湧きますし、カリスマ性のある店員が着ていれば何となく良い商品に見えてきます。「私も買ったんですよ、ほら!かわいいですよね~」の言葉に弱いお客さんもいますよね。
実際にスタッフが着た商品は売上がアップするケースが多いので、新商品や売りたい商品を着る必要があります。昨シーズンに買った服をいつまでも着て働ける訳ではないんですね。
ということで、次から次へと出る新商品を買って着なくてはいけないアパレルショップ店員。そんなに頻繁に購入しなくちゃいけないなら洋服代がとんでもないことになりそうですよね。
そんなショップスタッフの負担を軽減してくれるのが、社員割引(社割)制度です。
アパレル販売員のメリット、社員割引とは?
社員割引とはその名の通り従業員に対する割引制度で、お店の商品を割引価格で買う事ができます。社員販売(社販)とも言われますね。ほとんどのアパレルショップではこの制度があって、これによりショップで働くスタッフは自社ブランドの服を安く手に入れられるのです。
割引率はだいたい20%~60%ほどが相場で、価格帯が高いブランドほど割引率も大きく、元々安価な商品を扱うブランドは割引率も低めに設定される傾向にあるようです。
セレクトショップで自社のオリジナルブランドにしか社割が適用されない、正社員とアルバイトで割引率が違うなど、ショップごとに独自の決まりがある事もあります。
社割だけではまかないきれない部分も…
毎月新しいアイテムをせっせと買わなくてはいけないアパレル販売員にとって、社販はとてもありがたいシステムですね。購入した服はプライベートでも着れますから、好きなブランドで働けた場合は私服を安く買えるというメリットになります。
しかしいくら社割で安く買えるとはいっても、やはり洋服代にかかる負担は大きいようです。
ブランドによっては自社アイテムを1つでも取り入れれば他は他社ブランドの服を来てもOKという所もありますが、全身自社ブランドの服じゃなきゃダメというショップで働くとなるとやはり購入数が多くなりますから、いくら安く買えてもトータルで見るとそれなりの額になってしまいます。
それにもし割引率の高いブランドで働けたとしても、アパレル販売員として働く以上、服以外に靴やアクセサリーにも気を使わなくてはいけません。勤務先のブランドでこれらの取り扱いがなければ他ブランドから定価購入して調達する必要がありますし、それも1点ではなく洋服に合わせていくつも用意しなくてはいけません。
さらには毎日好きな服に囲まれてかわいい新商品も続々と入荷してくる環境にいると、誘惑に勝てずついつい買っちゃうという方も多いです。
もしこれからアパレル店員を目指すという方のなかに「社割があるから洋服代は気にしなくていいんだ!」と思っている方がいるのであれば、それはちょっと考えを改めた方がいいかもしれません…。
安くなっても買う量がハンパじゃない、服代以外にも色々掛かる、という事を頭に入れておきましょう。
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